ダイエットに砂糖は大敵。でも、甘いものは食べたい...。
そんなときに便利なのが、カロリーゼロの甘味料です。
カロリーゼロ甘味料といっても、人工甘味料も天然甘味料もあり、それぞれに甘さや味も違います。
本記事では、天然と人工の甘味料のうち、代表的なものを紹介します。
そして、わが家で使用した経験から、具体的な商品の味も比較紹介します。参考にしていただければ幸いです。
砂糖を使いたくないわけ
甘いもの(≒砂糖)は、ダイエットの大敵です。
本節ではまず、砂糖を使いたくないわけを簡単にふりかえってみましょう。
砂糖小さじ1杯=12キロカロリー
砂糖は1gあたり約4キロカロリーですから、小さじ1杯(3g)で12キロカロリー、大さじ(10g)では40キロカロリーになります。
重さ(g) | キロカロリー | |
1gあたり | 1 | 4 |
小さじ | 3 | 12 |
大さじ | 10 | 40 |
小さじ1杯だけなら大したカロリーでなさそうですが、私たちの生活のなかでの砂糖消費量はスプーン1杯程度で済むものでしょうか?
コーラ500mlの砂糖=225キロカロリー
実際には私たちの身の回りは砂糖だらけです。コーラを例にとって考えてみましょう。
コーラは100mlに炭水化物が11gほど入っています。それはほぼ全部、糖質(≒砂糖)です。
500mlのコーラでは、砂糖55g。カロリーにして225キロカロリーです。
そこで、砂糖の代わりにノンカロリーの甘味料を使用したコーラ・ゼロに置き換えることで、摂取カロリーを制限するというのは、多くの方が実施しているカロリー制限ではないでしょうか。
100mlあたり | 500mlあたり | |
コーラ | 45 | 225 |
コーラ・ゼロ | 0 | 0 |
市販のノンカロリー清涼飲料では、アスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料で砂糖を代替しています。
私が大好きな低カロリーアイスクリームも、スクラロースが使用されています。
ちょっと甘いものと思った時に、そのなかに200~300キロカロリー分の砂糖が入っているケースは、日常の中で多くあります。
それを、代替甘味料に置き換えるというのは、カロリー制限の方法のひとつです。
砂糖は血糖値を急激に上昇させる
もっと心配なのは、砂糖が血糖値を急激に上昇させることです。食品の血糖値を上げやすさをGI値と呼びますが、砂糖はダントツにGI値が高い食品です。
もちろん、血糖値が慢性的に高ければ糖尿病になったり、循環器障害の原因になります。
私は専門家でも医師でもないので、ここで詳しく述べることはしませんが、この理由もあって、わが家ではここ数年、砂糖は家に置かなくなりました。
虫歯になりやすい
砂糖が虫歯の原因になりやすいことは、よく知られていることです。
代替甘味料の多くは、虫歯を引き起こしにくいというメリットもあります。
ノンカロリー甘味料の種類
具体的な商品の比較を始める前に、出て来る甘味料を簡単に説明したいと思います。
天然甘味料
ここで紹介する3種は、どれもノンカロリーの天然甘味料です。
- エリスリトール…ブドウ糖を発酵して作られる天然甘味料。
- ラカンカ…中国原産のウリ科の植物ラカンカの実のエキスから作られる天然甘味料。
- ステビア…パラグアイ原産のキク科の植物ステビアの葉のエキスから作られる天然甘味料。
人工甘味料
次に挙げるもっとも有名な人工甘味料のうち、本記事ではスクラロース商品を何点か取り上げレビューします。
- スクラロース…砂糖の600倍の甘さ。日本では食品添加物として1999年に厚生労働省が認可。
- アスパルテーム…砂糖の100~200倍の甘味。日本では食品添加物として1983年に厚生省(厚生労働省)が認可。
- サッカリン…砂糖の数百倍の甘さ。日本でも食品添加物として認可(登録年不明)。発がん性があるとされていたが、現在では否定されている。
これら3種の人工甘味料は、アメリカの食品医薬品局(FDA)の厳しい基準でも認可されています。
アメリカのレストランに行くと、砂糖のほかに必ず赤、青、黄の3種の甘味料が置いてあります。Sweet ‘N Low、Equal、Splenda という商標の甘味料で、主原料はそれぞれ、サッカリン、アスパルテーム、スクラロースです。
これらはどれも、もの凄く甘いのにノンカロリーなのが特徴です。
いろいろな甘味料商品の味わいを比較
本節ではいよいよ、これまでわが家で試した甘味料の味わいを比較紹介します。
ここで紹介する甘味料はどれも、ノンカロリーです。
エリスリトール(天然甘味料)
LOHAStyle エリスリトール
- トウモロコシから生成した天然由来の甘味料。
- 甘みは砂糖の70~80%、100gあたり0kcalとの表示。
- 原材料:エリスリトール。
- 1㎏あたり約1,000円というのは、ここで紹介する他の商品と比べてだいぶ安い。
- 甘さはだいぶ弱い。とくに熱い飲料に入れると味が非常に弱くなる。
- エリスリトールに特有の、舌ざわりがヒンヤリする冷涼感が強い。
ステビア (天然甘味料)
SWEETOPIA ステビア
- 甘さは砂糖の3倍、100gあたり0kcalの表示。
- 原材料名:エリスリトール、甘味料(ステビア)。
- 自然な甘さ。よく気を付けると、ほのかな苦みがある。
- 熱い飲み物に入れてもしっかり自然な甘さが楽しめる。
Truvia トゥルービア
- スターバックスで置いてある甘味料。
- 原材料:エリスリトール、ステビア葉エキス、天然香料。
- 1パック(2g)あたり0カロリー。
- ここで紹介するステビア甘味料のうちでは、もっとも苦みが少なく、もっとも自然な甘さ。
- 熱い飲料でもしっかり甘さが楽しめる。
Pyure オーガニック・ステビア
- 1パック(1g)あたり0kcal、砂糖小さじ2杯分の甘さ(砂糖の6倍)、の表示。
- 原材料:有機エリスリトール、有機ステビア、香料。
- 他のステビア甘味料2種と比べ、はるかに苦みが強い。わが家では人気がなかったが、好みによると思う。
ラカンカ (天然甘味料)
SWEETOPIA ラカンカ
- 砂糖と同等の甘さ。100gあたり0kcal。
- 原材料名:エリスリトール、ラカンカエキス、甘味料(ラカンカ抽出物)。
- 本記事で扱う他の甘味料はすべて純白だが、ラカンカだけは薄い茶色を帯びている。
- ほのかに香ばしい香りがする。自然な感じの甘みで、熱い飲み物に入れてもしっかり甘い。
スクラロース(人工甘味料)
SWEETOPIA スクラロース
- 砂糖の3倍の甘さ。100gあたり0kcal。
- 原材料名:エリスリトール、甘味料(スクラロース)。
- 熱い飲み物に入れてもしっかり自然な甘さが楽しめる。
- エリスリトールと同様の、舌ざわりがヒンヤリする冷涼感が感じられる。
- これを使用してメレンゲを作ると、ヒンヤリした舌ざわりが強いため向かない。クッキーはOKだった。原材料中のエリスリトールが原因だろうから、他の商品でも同様の可能性はある。
Sweet工房 スイートスクラロース
- 砂糖と3倍の甘さ、100gあたり0kcal。
- 原材料名:エリスリトール、甘味料(スクラロース)
- 大きな違いではないが、SWEETOPIAのスクラロースよりも、わずかに舌のヒンヤリ感が少ない感じの味わい。
- 2021年9月現在で、取り扱いがなくなっています(原因は調べてません)。
Splenda スプレンダ
- アメリカ人工甘味料の定番のひとつ。スクラロースが主原料。
- 1パック(1g)あたり0kcal、砂糖小さじ2杯分の甘さ(砂糖の6倍くらい)。
- 原材料:DEXTROSE、MALTODEXTRIN、スクラロース。
- とても強い甘さ。熱い飲み物に入れてもしっかり甘さを楽しめる。
- わが家では、5年くらいにわたってメインに使ってきた甘味料。料理等、さまざまな用途に使って味の上で満足度が高い甘味料。
SWEETOPIA バラエティセット
ステビア、ラカンカ、スクラロースの3種の甘味料が試せるバラエティセット。
それぞれの内容と味の特徴は、上で紹介しました。
単品で購入すると、それぞれ2,250~2,400円のところが、3点で5,500円と、大変お得な値段設定になっています。
代替甘味料を試してみたい場合に、ちょうどよい内容になっていると思います。
まとめ
砂糖の代替としての天然、人工の甘味料について紹介しました。すべてゼロカロリー甘味料。
- 天然甘味料:エリスリトール、ステビア、ラカンカ
- 人工甘味料:スクラロース
わが家で購入・使用した経験から、いくつかの商品について、味の特徴と使い勝手を紹介しました。
- エリスリトール…甘さが弱い。
- ステビア…しっかり甘いが、苦みが感じられる。苦みの強さは、商品ごとに違う。
- ラカンカ…ほのかに香ばしい香り。自然な甘み。
- スクラロース…人工甘味料だけあって、甘みが強い。アメリカ製のスプレンダは特段に甘みが強く、さまざまな料理に使って、味に関しては文句なしの実績。スイートピアのスクラロースは、メレンゲには向かなかった(ほかの用途では問題ないことが多い)。