運動についてのカロリー消費量って、どうやって計算しているんだろう?
ダイエットに運動を取り入れる際に、多くの方が知りたいことだと思います。
本記事では、カロリー消費量の計算の仕方を、わかりやすく説明します。
ごく簡単に言えば、運動強度(単位:メッツ)と消費カロリーの関係式をもとに、運動(階段の上り下りなど)による消費カロリーを計算します。
本記事を読めば、さまざまな運動をしたときの消費カロリーを、ご自分で計算するやりかたがわかるようになります。
はじめに
本サイトでも、階段の上り下り運動の消費カロリー計算機を公開しています。
階段の上り下りだけでなく、いろいろな運動による消費カロリーがわかるとよいですよね。
ダイエットに運動を取り入れる際に、考えたいポイントです。
本記事では、運動の消費カロリーの計算原理をわかりやすく説明します。
いろいろな運動による消費カロリー を、ご自分で計算できるようになってもらうのを目指して書いています。
運動強度はメッツが単位
まず、運動の強度を考えます。
ゆっくり歩くのは弱く、走るのは強い運動という意味です。
運動強度は、メッツ(MET: metabolic equivalent)という単位で測られます。
「安静に座っている」の運動強度が1.0メッツ、「ゆっくり歩く」の運動強度は2.8メッツ、「自転車に乗る」は4.0メッツといった具合です。
運動 | メッツ |
静かに座っている | 1.0 |
ゆっくりと平地を歩く | 2.8 |
自転車に乗る(16km/時未満、通勤) | 4.0 |
消費カロリーの計算式
この運動強度を使うと、運動による消費カロリーは、次の式で計算できます。
消費カロリー(kcal) = 運動強度(メッツ) × 運動時間(時間) × 体重(kg)
消費カロリー計算の例
体重60kgの人が1時間自転車に乗ったら、240キロカロリーを消費できます。
消費カロリー = 4.0(メッツ) × 1(時間) × 60(kg) = 240 (kcal)
ただし、この人は静かに座って休んでいても、60キロカロリーを消費します。
消費カロリー = 1.0(メッツ) × 1(時間) × 60(kg) = 60 (kcal)
そう思うと、自転車に乗ることによって増えた消費カロリーは、180キロカロリーです。
自転車に乗ることによって増えた消費エネルギー = 240-60 = 180 (kcal)
参考文献とデータの引用元
メッツ計算の原理や、さまざまな運動に関するメッツ値のデータは、厚生労働省のホームページ掲載されている「運動基準・運動指針の改定に関する検討会 報告書 平成25年3月」を参考にさせていただきました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdfこの報告書の51ページ目(PDFファイルの54ページ目)からは、さまざまな運動についてのメッツ値がリストされています。
本記事で説明した計算法と合わせれば、さまざまな運動についての消費カロリー計算ができます!